安定したショットを打つためには、当然スイングが正しくないといけないのでが、見落としがちなのが、姿勢やスタンス幅です。
これらの姿勢、スタンス幅といったボールにアドレスする準備がうまく出来ていないと、いくらスイングが正しくてもナイスショットは出来ません。
その割には、この部分は意外と軽視されがちなので、一度じっくり確認してみましょう。
まず、スタンス幅についてですが、人により体格の違いがあって個体差がありますが、ウェッジでのスタンス幅は、両足の間の間隔が足1.5~2足分くらいが良いかと思います。
ピッチングウエッジくらいまでは、このスタンス幅でいいですね。
ちなみに、スタンスの幅を狭くするほど、飛距離は少し落ちますが方向性は良くなる傾向にあります。
スタンス幅を広くすれば、飛距離は伸びるのですが、方向性に少し不安が出てくる傾向があります。
次に9番アイアン~7番アイアンくらいまでは、スタンス幅はウェッジより少し広くなって、両足の外側のラインが肩幅の外側と同じか少し狭いくらいがちょうどいいと思います。
3番ウッドやユーティリティ~6番アイアンくらいまでは、上記のスタンス幅から半足分くらい広めでいいと思います。肩幅より少し広めですね。
ドライバーでは、両足のスタンス幅の中にちょうど肩幅が納まる程度のスタンス幅がよいかと思います。
以上、これらを参考にして、各個人のスイングの癖などから、もう少しスタンスが広い。または、狭いほうが打ちやすいということがあるので、実際に練習場などで打ちながら調整しましょう。
大切なのは、同じクラブを振るときは、練習場でもコースでもいつも同じスタンス幅で打てることです。
練習場はマットなどがあり、比較的スタンス幅を一定にしやすいですが、コースにいくとそうはいきません。
私もコースに出るとついついスタンス幅が広くなる傾向があって、スタンスが広くなるとスイングは大きくなって飛距離には有利になるのですが、曲がり幅が大きくなってしまいます。
多少、飛距離を犠牲にしてもスタンスを狭めにしてコンパクトにスイングしたほうが、スコアには有利ですので、まずは、各番手ごとの適切なスタンス幅を体にしっかり覚えこませましょう。
大体、コースに出ると殆どの人が、いつもよりスタンス幅がひろめになると思いますので、少し狭めにするくらいの意識をしてちょうどいいのではないかと思います。
また、人によっては、かかととつま先が真っ直ぐではない人もいると思います。
いわゆる”がに股”のような感じの人は、つま先が外側を向くと思います。また、意図的につま先を外側に向けてスタンスを取ったほうがバランスが取りやすい人もいると思います
これは、このままでOKです。全く問題ありません。、かかととつま先を真っ直ぐに揃える必要はありません。スタンスの取りやすい方法で問題ありません。
ただし、スタンス幅を決定する基準としては、つま先を外側に向けている人は特に注意して頂きたいのですが、スタンス幅の基準は、”かかと”でとるようにしましょう。
そうです。両足のかかとの幅がスタンス幅ということです。
つま先が外側に開いていても、つま先で基準をとるのではなく、かかとを基準としてスタンス幅を考えるようにして下さい。
次に、姿勢で前傾した時のグリップの位置ですが、これはどの番手でも共通で左足太ももの内側の前にしましょう。
それから、体との距離関係ですが、グリップした腕をリラックスさせて、だらーんとさせた状態で、体とグリップの先端との間にこぶし1~1.5コ程度の隙間があればいいでしょう。
このくらいの隙間がないと実際のスイングをする際に、グリップした手が降りてくる場所がなくなり、スライスなどのミスの原因となります。
この隙間は、広すぎてもミスの原因になるので、狭すぎず、広すぎない適切な位置関係を保つようにしてください。
背中の背筋は伸ばすようにして、膝は少しだけ曲げて、お尻を斜め上にあげるようなイメージでアドレスするといいでしょう。
そして、最後にアドレスの入り方ですが、下記のステップを参考にしてみてくださいね。
1.ボールとターゲットを確認する。
まずは、ボールの後ろに立ち、後ろから飛球線を確認するようにしましょう。
2.スパットを見つけ、仮想線の設定
上記の際に、ボールの先30cm前後くらいの場所にスパットを探して見つけるようにし ます。そして、スパットとターゲット、ボールの3点を結んで頭の中に仮想の飛球線を 引いて下さい。
3.アドレスに入る
仮想の飛球線が引けたら、その仮想線を頭から消さないようにアドレスに入ります。
4.仮想の飛球線に対して、正しくアドレスする
飛球線と両足(かかと)のライン、両肩のラインが平行になるようにクラブフェース面 が垂直になるようにアドレスします。
ここで、ボールの横からターゲット方向を見ると、アドレスのラインがずれている様に感じますが、それは、ターゲットを斜め横から見ているためであり、先ほどボールの後ろから決めた仮想の飛球線が本来のストレートラインです。
これは、非常に、はまり易い罠で、アマチュアのほとんどのゴルファーは右を向いてアドレスをしているというデータもあるそうですよ。
自分で決めた飛球線に対して垂直に入ったと思えたら、それを信じるようにしましょう。