このページでは、火災災害(火事)の防災に必要な知識、情報、災害発生時にすべき行動などをご紹介しています。
実際にこのような場面に遭遇すると、頭が真っ白になって思い通りに行動できない事がほとんどですが
最低限の知識を持っていることで、だいぶ違ってくると思います。
東北関東大震災の時にも、紙一重のところで変わってくるという事もありましたので是非ともご覧下さい。
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火災(火事)は、災害の中でも一番遭遇しやすいものであると言えます。
そのため日本には消防組織として消防救急活動を職業としている消防署の人達のほかに、
全国に自衛消防団があります。
火災(火事)は、大人であっても子供であっても起こす可能性がある災害であり、
また、何処にいても遭遇する可能性が高い災害です。自分の家庭、職場がもらい火する事だってあり得ますからね。
火災が他の災害と違う点は、自然に起こる火災以外に、人的影響により起きるもののほうが多いということです。
残念な事に火災の多くの原因は放火によるものとの統計が出ています。
それ以外では、たばこ、ガスコンロ(ガステーブル)、火遊び、電気ストーブなどの順になっております。
一番多い原因となってる放火を防ぐのは中々難しい点はありますが、自衛消防団による夜のパトロールなどは
一定の効果が期待できます。
また、ゴミを家の周りに置かない。ゴミ出しは、決められた日の朝に行うなど、出来る事もありますね。
それ以外の原因については、ほんの少し注意していれば防げるものが多いと思いますが注意したい点もあります。
それは、火災で死傷してしまった方の半数以上が65歳以上の高齢者という統計があり、一人暮らしの
高齢者などが死傷するケースが多くなっており、そのような方の中には、認知症を患っていたり、
寝たきりになっていたりする方もいるという事です。
上記のような方々は、ほんの少しの注意すら中々出来ない現状もあり、地域ぐるみだったり、
行政の力も必要になるかもしれません。
もちろん、家族だけで解決できるのであればそれが一番ですが、高齢者で一人暮らしとなる場合には
介護などの他に火災などの災害の面でも周りの方々の十分な配慮が必要になってくると思います。
また、火災の起こる時期も暖房器具を多く使用する秋から冬に多く、特に1〜3月は多い傾向にあります。
火災の原因の統計からもわかるように寒い時期は、ご存知のように空気も乾燥し、北風などが強く吹くことも多く
火災が起こるとあっという間にひろがってしまいますので寒い時期は特に注意が必要ですね。
火災(火事)を防災することで重要なのは、未然に防ぐ事がまず第一であり、
そのために必要だと思うことを以下に記します。
心掛けひとつで災害をなくせたり、被害を最小限にできることを知って頂ければと思います。
1.寝タバコの対策
タバコを吸う人は、出火原因で最も多い寝タバコをしないようにすることが一番です。
また、灰皿を工夫し、タバコが金属缶の中に入るようにしたり、灰皿から落ちても大丈夫なように灰皿を
金属のトレーに置いたり工夫する事もできますね。
2.コンセント周辺の電気プラグの掃除
意外と知られていませんが、冬の乾燥する時期には、コンセントと電気プラグの間に
たまったホコリに静電気が原因で引火して火災となるケースが多いです。
このような場所も、普段から面倒くさがらずに注意して掃除するといいでしょう。
3.住宅用火災警報器の設置
平成18年6月1日に施行された消防法では、住宅用火災警報器の設置が義務化となっています。
最近は、火災警報器も低価格となってきており、自分でも簡単に取り付けることが出来ます。
取り付け場所は、高齢者の寝室(特に寝たきりの高齢者)には是非とも取り付けたいです。
また、各家族それぞれの寝室、皆が集まる居間、居室にも取り付けましょう。
詳しくは、お住まいの市町村に問い合わせてみて下さい。
4.消火器の配置
初期消火が正しくできれば大きな火災にはならないケースも多いです。必ず消火器を1本は家庭に
準備するようにして更に、家族全員に消火器の場所を周知させておきましょう。
消火器の配置場所については、誰でもいざという時にすぐに出せる場所を考慮してあげる事も大切です。
また、消火器には耐用年数があります。あまりにも古い消火器は耐久性の観点からも
交換するのがいいでしょう。
古い消火器の処分については、地域の消防署などにご相談してみてください。
それから、機会があれば一度、消火器を実際に使用してみるといいですね。使用した経験があるのとないのは
たいしたことないように思いますが、大きな差となります。
5.安全機能付暖房器の積極使用
暖房器具の中には、安全機能といって、地震などで倒れたりした際に自動で電源が落ちるものがあります。
このような機能のついたものを使用するという事も火災を防災するという意味でも大切ですね。
6.家族、近隣住民との協力体制
地域によっては難しいところもありますが、家族や近隣住民とのいざという時の協力体制が
しっかりしている事も意識高揚にもなり、大切な事です。